研究してますか

研究しているときは更新されます。研究してないときは更新されません

コーヒーに詳しくなりたい

コーヒーにこだわりたい

コーヒー、美味しいですよね。

人間、せっかくならコーヒーを良く知って飲みたいもの。


世間はサードウェーブだのいって、東京には至る所にコーヒーロースター、スタンド、カフェが乱立するこの現状。

「よくわからんけど・・・スタバよりはなんか美味しい」

とかいうレベルからは脱したい!という気持ちになったときに、

どういうことを気にすればいいかなーということを考えてみました。暇なので。

コーヒーへのこだわり方

大体の人にとって、コーヒーは飲むものです。

その前のステップ、焙煎や抽出の仕方がどうとかいう話はここではしません。


また味に関しても、プロの審査員が判断している

  • Clean Cup
  • Sweetness
  • Acidity
  • Mouthfeel
  • Flavor
  • Aftertaste
  • Balance

とかいった判断基準も、素人が最初から手を出すには高尚すぎます。

よく、「青りんごのような」「ナッツの風味」「複雑な」とかいったカッピングコメントがありますが、

ある程度の訓練をしないとそういった判別はできません。


この記事では

コーヒーの産地と品種

に絞って、ざっくりと知識をまとめてみます。

前提 ~スペシャルティコーヒーとは~

最近はなんでもスペシャルティコーヒーです。

スペシャルティコーヒーがあるなら、アンスペシャルティコーヒーはあるのかって話ですが、

コーヒーの中で特に品質が良いものをスペシャルティと呼ぶという区分けです。


具体的には、コーヒーのオフィシャルな品評会に出品された豆で、

(上で書いた7つの項目+総評) x8点 +基礎点36点をの100点満点で評価したとき、

80点以上の点数を得たものが「スペシャルティコーヒー」として流通している豆です。


もう一つ、スペシャルティには重要な「トレーサビリティ」というものがあって、

その豆が栽培された「国」や「農園」、「品種」、豆へ加工する際の「精製プロセス」などが

明記されていることが、スペシャルティ品質の必要条件になっています。


逆に、世間一般でちょっとこだわって売られているコーヒー豆であれば、

「国」「農園」「品種」「精製プロセス」が書いてあるので、

コーヒーの味に詳しくなりたい!と思ったら、そこを見るのが最初の一歩かなと思います。


コーヒーの産地

前座が終わったので、あとは雑多です。

コーヒーの産地というと、主に

中米、カリブ海

グァテマラ、ホンジュラスパプアニューギニアパナマ、ジャマイカ

南米

ブラジル、コロンビア

アフリカ

エチオピアケニア

東南アジア

インドネシア


適当に書いたけどこんな感じ。

ハワイコナとか特殊なのもありますが、だいたいこの近辺が主です。



コーヒーの品種

コーヒーの品種で分けるともっとざっくりわけられて

「ブルボン、カツーラ系」

主に中南米の味。ムンドノーボ、カツアイ、カティモールとかもここにぶち込む。

もちろん国、農園、品種で味の違いはあるけれども、このあたりのコーヒーはだいたい、

このあたりのコーヒーの味がする。

ケニア系」

SL28とかSL34いった品種のコーヒー。

カツアイ、ブルボン系とはまた違った味がする。

エチオピア

エチオピアはコーヒー発祥の地とも呼ばれていて、くそたくさんの品種が混合して

独自の発展を遂げているらしい。みんな大好きイルガチェフェG1に代表されるように、

地域/精錬ステーションごとにコーヒーを出している。

「マンデリン」

インドネシアのコーヒーといえばだいたいこれ。中深煎りで飲むことが多いかな。

ゲイシャ」

みんな大好きゲイシャ。パナマエスメラルダ農園とかドンパチ農園が有名。

まじでこれはコーヒーなのか?という味がする。エチオピアとはまた違った風味



これくらい。

あと、いわゆるブルーマウンテンというのは、ジャマイカで栽培されるティピカ種で、

癖がなく日本人好みらしいけど、最近は台風や害虫の被害で生産量が著しく落ちているらしい。

ハワイコナ、トラジャ、ジャワなどあるけれども、まあこれくらいを抑えておけば

大体の分類はできそう

http://hawaii-coffee.info/wp-content/uploads/2014/09/86bb3e69902c578cc353f19e4f1c8cd8.png

こちらのページより
hawaii-coffee.info




ということで、もしコーヒーを飲む機会があれば、産地と品種も気にしてみてください。

感想

美味しいコーヒーが飲みたいです。

ゲームの配信をしたい

タイトルそのまま、半年くらい前にゲームの配信がしたくなりました。



今は不自由なく配信できている状況なのですが、

段階とやりたいことに応じて、どれくらいのものが必要なのかをまとめてみました。


【スプラトゥーン】 プライムシューターコラボで神エリア【後付実況】

これは配信とはあんまり関係ない。


キャプチャーボード

これがないと、PCに映像が取り込めません。できることは主に

  • USBまたはPCI-expressでPCに接続
  • HDMI(またはアナログ映像)を入力
  • PC上でなんらかの形で映像を認識できる*
  • パススルー出力できる**


*アマレコ等のキャプチャソフトを通すのが基本。OBS等の配信ソフトで認識もできる
**入力した映像をPCに送ると同時に、遅延のない映像信号として分配出力ができる。PCに送った映像は必ずデータ変換するので遅延が生じる。



こんなところです。

配信するだけならキャプボだけで十分。

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マイクとオーディオインターフェース

実況などをするために自分の声を入れるにはマイクが必要です。

PCに接続できるマイクは大きく3種類あります。

  1. USB接続
  2. ライン(3.5φプラグ)接続
  3. キャノン(XLRコネクタ)接続


USBとライン接続は、そのままPCにつなげるので問題無しです。

キャノン接続の場合、基本的にオーディオインターフェースを挟まないといけません。
(XLRをUSBやラインに変換する手もあるにはある)


オーディオインターフェース(オーディオI/O)は、PCの音声入出力を補助する装置です。
主にDAW等で楽器やマイクの音を録音する際に使われたりします。できることは

  • キャノン/ライン端子を入力。
  • PCにUSBで接続し、音声を認識。
  • チャンネル数(つなげる端子の数)が多ければ、多くの楽器/マイクを独立して入力できる*。
  • ヘッドホンをつなぎ、入力した音声と、PC上の音声も聞くことができる。


*チャンネル数は安いもので2, 多いと4~8, 強いやつは16,18,20以上とか。それだけたくさんの楽器を同時録音できるということ。


こんなところです。
オーディオインターフェースを使ったほうが音がいいらしいので、これを使うのもありですね。

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手軽なものは1万から2万

Roland ローランド オーディオインターフェイス DUO-CAPTURE EX UA-22

Roland ローランド オーディオインターフェイス DUO-CAPTURE EX UA-22


良いものはもうちょいしますね


PCを使わないゲームプレイ

キャプチャーボードからパススルーした信号をTVに送っている場合、
PCの電源を入れておかないとキャプチャーボードに通電されず、ゲーム映像が一切見えません

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ゲーム→TVのバスはキャプチャーデバイスとは別に用意しておく必要があります。

そこで、キャプチャーボードの手前に分配器をかませておきます。

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そうすると、PC電源を切ってキャプボがついてなくても、テレビに映像が映ります

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分配器はHDMI対応のが良いですね


録画をしたい

一番上に載せたような動画を撮りたいです。

アマレコなどのキャプチャソフトや、OBS(Open Broadcas Software)とかのキャプチャ兼配信ソフトを使えば、
PC上で即座に保存することができます。これが一番簡単。


ただしこれもPC必須なので、録画だけするのにPCをいちいち立ち上げたくない、という場合は使えません。

PCを使わないためには、HDMI録画ができる外部機器が必要になりますね。
(録画した動画を見るのはPC必須なので意味がないという説もありますが。。。)


HDMIからPCレスでUSB機器に録画する道具、こんなものがあります。


上の製品でできることとしては

  • HDMI入力してUSBに保存(H264の.mp4形式)
  • HDMIでパススルー出力
  • 音声のみを3.5φジャックで出力
  • マイク入力して合成もできるっぽい(試したこと無し)

これを使うことで、ヘッドホンを音声出力端子に挿して、テレビからでなくても音を聞くことができます。

接続場所としては、分配器とテレビの間でOK

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これならPCを切っていても録画ができます。


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Skypeなどで通話をしたい

通話しながらのゲーム。いいですねえ。

友達がいれば、の話ですが。



通話しながらのゲームしながらの配信をするには、考慮することが増えます。

  • PCの音声(Skype等の通話相手)をヘッドホンで聞きたい
  • ゲームの音声もヘッドホンで聞きたい
  • ゲームの音声は配信したい
  • マイクの音声はSkype等に入力しつつ、配信に加えたい


マイク音声をPCに取り込むのは先述しました。

配信にゲーム音声とPC音声を乗せるには、配信ソフトで設定をすればOK。



問題はそれを自分でどう聞くか。

配信ソフトと同じ、PC上の音を聞くと、ゲーム音声は多少遅延があってきついです。


なので、PCの音声と、「遅延のないゲーム音声」を何らかの方法で合成する必要があります。
そのためには

  1. オーディオインターフェースでまとめる
  2. ミキサーでまとめる
  3. Belkinロックスターを使う

のどれかがいいところなんじゃないでしょうか。



ちなみに、Wii UPS4などはコントローラーにヘッドホン端子が有ります。

上で書いたレコーダーの音声出力から音を拾えば、本体から有線でつながっていることになり、

無線を介しているコントローラーからの音声よりも遅延が少ないです。
(コントローラー側の遅延も小さいですが)

1. オーディオインターフェースでまとめる


さて、すでにオーディオI/Oでマイク入力している場合、

かつそのI/Oのチャンネル数が3以上あれば、モノラルマイク+ステレオゲーム音声で、

欲しい音声をそこに集約できます。



純粋な「オーディオインターフェース」としては、3チャンネルのものはほぼ無くて、

4チャンネルからが普通ですね。

Roland ローランド オーディオインターフェイス QUAD-CAPTURE UA-55

Roland ローランド オーディオインターフェイス QUAD-CAPTURE UA-55




最近は生放送用にか、3チャンネル以上のミキサーにオーディオI/O機能をつけたものも

ぼちぼち売られています。

BEHRINGER ベリンガー XENYX 302USB ミキサー

BEHRINGER ベリンガー XENYX 302USB ミキサー

安定のベリンガー。音質は良くないけど形式だけなら。



こっちのほうがコスパは良さそう。




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ゲームから直接伸びてる赤線は、さっきのHDMIレコーダーをかませても同じ。



オーディオインターフェースでまとめることの利点は、下で書くような余計なものを買わなくて済むこと。
(まあ、ミキサー兼オーディオI/Oのものを買ってると捉えることもできる)


欠点としては、大体がUSBバスパワーで動くので、PCが無いと音すら聞けないこと。

あと、4ch以上の「純オーディオI/O」は大体高性能機種なので、音質が良い高価なものになってしまう。



「I/O機能のついたミキサー」であれば、基本的に外部電源で動くので、PCなしでもOK

これ良さそうね。


2. ミキサーでまとめる


ミキサーは一番確実だけどそのためだけに用意するにはもったいない。

普段から外部ミキサーをつかう稀有な人向けの方法ではある。


ちなみにゲームで2chとPCで2chなので4チャンネル以上のミキサーが必要。



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ミキサーを使うメリットとしては、外部入力が増えたときにでも対応しやすいってことかな。

ヘッドホンはミキサーに常時繋ぎっぱなしで、あらゆる音をそこでまとめたい、って用途向け。

iPodをつなぎたい。楽器をつなぎたい、などなど。


さらにこれに加えて分配器とレコーダーを挟めば、PCレスでもゲームと録画ができます。


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だんだんカオスになってきた。けどこれが今の自分の現状。

3. Belkinロックスターでまとめる

仰々しいミキサーを使わなくても、Belkinからロックスターという素晴らしい商品が出ています。



これは、ステレオイヤホン端子が6つあって、それぞれが入出力に対応しているすぐれものです。


1つの音源を5人までで聞くことができるだけではなく、

5つまでの音源を一つのイヤホンで聞くことができるのです。


なので、簡易ミキサーとしてこれを使う手もあり。しかも安い!!




配信せずに、通話しながらゲーム音声が聞きたい場合も、

PCとゲームをこれに繋いでヘッドホンを挿せばOK。


ちなみにiPhone等のイヤホンマイクには対応していないので、マイクは外部のものを使う必要あり。


グラウンドループ(おまけ)

ちなみに、オーディオインターフェースを使わないでXLRコネクタのマイクを繋ぐとどうなるか?

これに以前困ったので書いておきます。



まず、XLRコネクタのマイクは、ダイナミック/コンデンサ共に、変換プラグを使ってPCのマイク端子に

つなぐということはしないほうが良さそうです。


PCのマイク端子からは、繋いだPC用マイクを駆動するための電流が流れていて、

それがダイナミックマイクには悪さをするらしいです。ノイズが出たり、壊れたりするらしい。


コンデンサマイクに関しては、XLR→ステレオフォンで変換してしまうと電源は来ないのでそもそも使えない。



なので一旦ミキサーにマイクを繋いで、それをPCに送るということを考えましょう。

ミキサーからPCにマイク音声だけを取り込むには、ミキサーのオグジュアリバス(AUX)*から、

マイク音声だけ選んで、PCのマイク端子に送ればOKです。

*オグジュアリバスとは、全部の音をまとめた音声ではなく、いくつかの音を選んで別ルートに出したいようなときに使われる信号ルートのこと。ライブハウスなどでは、リバーブを掛けたい音声だけを抜き出して、外部にあるリバーブエフェクターに送ったりしている。


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さてこれで一見うまくいっているように見えるのですが、図の左下のようにPCとミキサー間で「ループ」ができると、

ノイズが増幅されてしまうという、「グラウンドループ」という現象が起きます。

www.dtmstation.com

※ もしかしたら、PCマイク端子に流れているプラグインパワー電流のせいもあるかも?



対策としては、上の記事にあるようにDI*などをかませて回路的に分断して、ループを取り除くこと。

*DI(ダイレクトボックス)は主にギターやベースから直接出た高インピーダンスの信号をミキサーに送るためにインピーダンスを下げるための箱。パッシブタイプはコイルによる相互誘導を使ったトランスと呼ばれる装置で変換、アクティブタイプはトランジスタを使った回路でもっとしっかりと変換。



DIを使わなくても、トランスで回路的に分断するのが目的なので、オーディオアイソレーターというものを使えばOK





ちなみにオーディオアイソレーター。Amazonで安く売っていたので買って試してみましたが、それよりも、

オーディオI/Oを通してPCとやり取りしたほうが圧倒的に安定するし拡張性が高いので、

今はお蔵入りしています。


まとめ

こんなに苦労する必要は無いと思います。


なによりこのブログにまとめるのが大変だった。

動画を作るのはとても大変だった

「恋ダンス」ビデオ

友人の結婚式の余興として、今流行りの「恋ダンス」のビデオを作りました。



完成から既に2ヶ月が過ぎようとしていますが、

この機会にいろいろと思ったこととかをまとめていこうと思います。

例によってとても長いです。


機材・役に立ったもの

メインカメラ(デジタル一眼レフ

買ったのは2014年の誕生日だから、大体2年くらいの相棒。

撮った写真の枚数は6万枚くらい、1.3TB。



いつか書いたけれども、センサに汚れがつきやすい製品らしい。

問題になったD600から改善したとはいえ、そもそもの機構がね。

でもとても頑張ってくれている。また掃除しないとな


動画能力はあんまり高くないけど、720pで60fpsのMP4が出せるのでまあよし。


キャノンの最近の一眼レフは、デュアルピクセルCMOS AFという機構があって、

動画撮影のライブビュー時でもフォーカスがスムーズで速かったりする。


動画はそんなに撮らないから、ノロノロの旧式コントラストAFで良いんだけどね。

まあこれは下の方で書こうかな。



加えて、この子との思い出とか感謝を述べだすと1記事書けるのでこれくらいで

サブカメラ(ビデオカメラ)

主にメイキング用。

餅は餅屋ではないけれども、やっぱり動画はハンディカムが撮りやすい。

画質に関しては、一眼レフのセンサーにはかなわないけれども



レンズ


この前買った24-70/2.8Eが大活躍した。


ビネッティング、ディストーションも含めて一つの絵になっている一眼レフでは

トリミングをあまりしたくないので、やはりズームレンズが有利。



広角めで寄る、望遠めで離れる、といった画角の使い分けもできるのでとても助かる。

それでいて開放f/2.8は、暗所撮影で露光を稼ぎたいときにとても助かる。


結婚式でも大活躍しているけれども、この動画ができたのはこのレンズのおかげである。



広角ズームも一部使った


三脚


携帯性を重視した、けれども安定感のあることで重宝していたベルボンのウルトレックシリーズに、

最近発売された1ストップのビデオ雲台をつけて使った。

今買うなら、セットになっているタイプもある(UT-55)



荷物が多くなりがちなので、コンパクトに収まるUTシリーズは非常に助かる。

一点、雲台が自由雲台で動画撮影には向かなかったんだけど、

対応のビデオ雲台が出たので敵なしになった。


ちなみにこれ、伸ばす際には脚をねじってロック/解除するんだけど、

ねじり方、というか持つ位置が悪くて脚が根本から抜けてしまった。
(接着剤で固定している部分が剥がれてしまった)

300番の紙ヤスリで削って、接着剤で固定して一応復活した。

セメダイン 超多用途 接着剤 スーパーX クリア P20ml AX-038

セメダイン 超多用途 接着剤 スーパーX クリア P20ml AX-038


色について


色、とても難しい。

映像の出来栄えを左右するのは「色」であるような気がしている。


それに気をつけていればそれっぽい映像になるし、

気をつけないと(撮ったまま出した素材を使っていると)それなりの動画になってしまう。



幸い、Adobe Premiere ProにはLumentriカラー補正というのがあって、

普段写真で多用しているLightroomと同じ感覚で、色調補正ができる。


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微妙な違いだけど、結構変わるでしょ。




ただ、RAW画像の現像とは違って、H.264圧縮された動画を

画像処理しているので、補正の幅は(思っているより)狭い。

変更を大きくしすぎると、破綻して画面のどこかが不自然な色合いになってしまう。



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WBがおかしいまま撮ってしまったのを力づくで補正した図。



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力づくの跡。

色温度を鬼下げして、死んだコントラストと彩度を爆上げする。
良い子は真似してはいけません笑


色をおかしくしない、そのために

カメラ側のホワイトバランスや露光で、画像処理しやすい色合いにしておくことが大事。


いや、当たり前のことなんだけど。

「映像が撮れていれば良い」とか「後から何とかする」とか甘えた考えは捨てて、

撮影の時から、生でも使えるレベルの映像を素材として用意しておかなければ、

と実感した今回でした。


カメラにおいては、映像の場合も情報は

センサー → [カメラ側プロセッサで圧縮] → H.264 → [PCで編集] →完成素材

のように変換されていくので、メインの補正は

センサーからの生情報からH.264に圧縮する際の、カメラ側プロセッサの画像処理で

行ってしまったほうが情報の劣化は少ない。


PCでの編集は本当に最後の微調整、味付け程度にするべき



そこで、PC側で、カレーをシチューにしようとか、

焼き魚を煮魚にしようとか変更しようとすると、破綻してしまう。



露光・ホワイトバランスのカメラ側のオート設定は、

理想的な環境(自然な太陽光があって、余計な影も無くて、変な色も存在しない状況)であれば

確かに適切に機能してくれるし、意外とそういう場面は多い。



ただ、少し暗かったり、照明の特性が少し違ったり、そういうときは、

自分の目とライブビューで露光と色合いを確認して、

できるだけフラットかつ不自然でないものに合わせておかないとなって感じです。



企画の大切さ

マジで今回、これに尽きる。


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企画ノートの1ページ目。イントロは一番最初に決まっていた。


その場の思いつきでなんとかなるほど、規模は小さくなかった。

作りたいものを明確に頭に浮かべて、人を集めて、カメラを回さないと、

ちゃんとしたものは作れないなと、本当に実感しました。

コンテが先。素材はあと。


だから、自分が必死に撮影する傍らで、メイキング用にということで、

ビデオを渡して適当に撮ってもらっていたんだけど、

ちゃんと使える映像を残しておいてくれた人にはとても感謝してる。

良い映像は、撮ろうと思わないと撮れない中でやってもらったからね。

余談

今回、時間がたくさんあったわけでもないので、踊りというか演出を決めつつ、

決まったところは配役を決めつつ、配役が決まったら日程を決めて、

残った部分の演出を決めつつ、という感じの自転車操業だったので、

最後のPPAPネタを詰め込んだのが完成予定日の前々日とかだっけな。


ラスサビは、これまでに思いついたネタのしわ寄せを受けた部分で、

やりたいことはたくさんあるが尺が足りないので、
(全体的にそうだった。沢山のアイディアが思いついては消えていった)

色々試した結果として、渦巻き切り替えからのPPAPに落ち着いた。

最後のババババってのも、自然な流れで思いついたかな。PVのオマージュかな。


オマージュの話をすると、2BのギターもPVのオマージュ、

YouTubeの動画に見せるってのも昔の卒業ビデオと同じ、

イントロとアウトロのカメラキャップは、むかし東京事変がトーク映像でやってたんだよね。

探せば見つかるかも。


あと、構成ノートを書いてるのはこの万年筆です。マジでどうでもいい情報

正確には細軟(SF)、インクはかの有名な色彩雫の月夜。


余談終わり

ピント・フォーカシング

ニコンの動画機能はあくまでオマケなので、

動画撮影時ライブビューでのAF、特に追尾AF(AF-F:常時AFサーボ)は

遅いし追尾も適当だしで、信頼してはいけない。

コントラストAFで合わせていても、信頼してはいけない。


そのせいで(もちろん、確認を怠った自分のせいだけど)いくつか

ピントが合ってないシーンがじつは有ったりします。



教訓として、ピントは必ずライブビューでMFで合わせましょう。

動いているものを撮りたいのであれば、一眼レフのレンズでMFを上手にするか、

キヤノンの一眼レフを買いましょう。


こんな感じです。


また余談

オートフォーカス時において、純粋なレンズのフォーカシングの駆動速度は

レンズに内蔵されているアクチュエータの性能で決まると思うのですが、
(フォーカシング群の重さも関係あるけど。本当は)

AF開始から合焦までに掛かる時間はそれとはまた別問題で、

車を運転して目的地にたどり着くように、実際にレンズを制御してピントを合わせるのは、

カメラ内でのアルゴリズムに拠るところが大きい。


キヤノンのAFは早いが、ニコンの方が正確かも、みたいに言われたりするのは

そういうところが影響しているのだと思う。



ライブビュー時のAFで使われているコントラスト方式は、

画像処理で「ピントの合ってる度」を計算していて、一定の範囲で前後を探して、

一番それが大きくなる所を、最終的にピントが合っているとしている。

ただこの方式はトライ&エラーを繰り返すので、比較的遅いと言われている。



ただ最近のミラーレスとか、上で書いたキヤノンの一眼レフではそれに加えて、

センサ上で、「今いるピント位置から前後どちらに」「どれくらいピントがずれているか」を

計算できるようになってきている。

いわゆる像面位相差とか、デュアルピクセルCMOSとかいうやつ。


これは像面に光を当てている、つまりライブビューの動画撮影状態でも、

位相差AFのようなことができるので、速くてスムーズだし正確。



ただ、一眼レフのスチル(静止画)では絶対に必要になることのないAFセンサをわざわざ、

CMOSセンサ上に置く必要は、無いと思うけれどもね。個人的には。

YouTuberが増えている現在、トレンドはそちらに移ってきているような気がするけれど。

だってこれまでのライブビューでは考えられないくらいAFがスムーズで速いからね。



AFはここが詳しい

デジカメ「超」基礎解説:「コントラスト」「位相差」2つのAFを理解する - ITmedia LifeStyle
http://camera.itmedia.co.jp/dc/articles/1009/14/news026.html


余談終わり

フリッカー

フリッカーって、後からの編集で消すのが難しいんですね。

全然知らなかった。


ってか発生原理もちゃんとは考えたことなかった。


一眼レフ動画であれば、同じ60fpsでも露光時間を1/100とかにすれば完全に消える。

でも、iPhoneとかハンディカムで撮る場合はおそらく、60fpsなら1/60程度に

なっているはずで、フリッカーが出てしまう。


蛍光灯なんか使うなという話で済めばよいのだけど、そうもいかないからね。


30fpsで撮ればまだましになるっぽい?

フォントの難しさ

未だに克服できていない。圧倒的にセンスがない。

テロップ(Premiere Proで言うところの「タイトル」)で悩むのは主に3つ

  • フォントの書体
  • 背景と馴染む色使い
  • 縁取り、影

本当は、こういう背景であればこういう色のテロップを使えっていう

セオリー?みたいなのがあると思うんだけど、

まだ全然つかめてないんだよなあ。


数年前から、卒業生へのビデオレターという、ほとんどテロップ芸のような

動画を作り続けているけれども、

毎年ポリシーがブレブレなのと、上映してみたら意外と微妙だったりして

自分の中での正解がつかめずに今です。


バラエティ番組とか、ドキュメンタリーとかしっかり見て

学ばないといけないなあという最近でした。


Premiere ProとAfter Effects


その違いは何なの?とは昔から思っていて、

  • それらを一つの映像にまとめるのがPremiere Pro

という認識だったのだけれども、

Premiere Proでも動画にエフェクト掛けられるし、

テロップも出せるしなあと思っていた。



ただ、今回わかったのが、

テロップのアニメーションはAfter Effectsじゃないとできない!(今更!!)

他の動画編集ソフトでボタン一つでとかでできる、

「それっぽいテロップ」とか、パワポのアニメーションみたいな効果は

Premiere Proではできないんですね。

字幕しか使ったことなかったから気付かなかった。



だから、今の認識としては

  • テロップにアニメーションをつけられるのがAfter Effects
  • つけられないのがPremiere Pro

という感じ。暴言にも程がある…




ただPremiere Proの神的機能として、マルチカメラというのがあります。

たくさんの素材を並べておいて、9分割とかで並んだ画面を見ながら、

逐一カメラを選択して切り替えていき、一本の動画にできるというやつ。


今回の恋ダンスビデオでは、サビで多用させてもらいました。

あと間奏のダンスでも重宝しました。



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マルチカメラ編集中の図


もちろんこの機能使わなくても、全部を別トラックに並べておいて、

適当なところでバラバラに切り刻んで、必要なクリップだけ残して他を消せば

同じことはできるのだけど(実際、余裕が無いときはその方法を使ったりした)、

「マルチトラック」という1つのサブシーケンスとして保持しておけるのが

管理の点からもとても便利。



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ラスサビの9分割。

構想中の比較的当初からやりたかったけど、これくらいになるとマルチカメラは使えない。

各素材を手作業で縮小・配置して、時間を合わせて並べていく。


気の遠くなる作業だけど、素材もたくさんあったし、出来上がってる感が強くて楽しくやれた。


DVDに書き出すという闇

こんなに闇を感じたことは無かった。


通常のDVD-Videoというのは思った以上に画質が悪い。480pで30fps。

編集はすべて720pの60fpsで作っていたのでかなりのダウンスケール。

できることならもっと高画質で上映したい。でも式場にはDVDで持ち込むのが普通かつ信頼性が高い。


調べてみると、巷にはハイビジョン(AVCHD形式)映像をDVDに書き込むことができて、

通常のDVDプレーヤーでは観れないけど、家庭用ビデオコンポなどのブルーレイ対応の

プレーヤーだったら観られるらしい。なんじゃそりゃ。


まあでもそれはよかった。式場のプレーヤーが古いものでなければ、

その形式のDVDを持っていけば、編集と同じ720pでの動画が再生できる。と思った。

しかしそこからが面倒だった。


さて書き出すぞとなっても、なんとAdobeのソフトではDVDオーサリングができない。
(オーサリングは、DVDにただ書き込むだけでなく、DVDプレーヤーで観られるように書き込むこと)

昔、Encoreというソフトがあった気がしたんだけど、CCになってから消滅したみたい。

フリーソフトでは、うっかりすると試用版で、透かしが入ったりする。

悪態をつきながら、インストール・アンインストールを繰り返す深夜であった。



少し探して、通常のDVD-Video(低画質)であれば、書き込めるソフトを見つけた。


WinX DVD Author
https://www.winxdvd.com/dvd-author/index-jp.htm



一方でAVCHDの方は、かなりいろいろ試した結果、普段Sonyのハンディカムで

撮った動画の管理をしている、Play Memories Home(PMH)というソフトで書き込める様子。

本当に色々無料ソフトを探しても無くて、有料ソフトを買おうかと

クレジットカード番号を記入しているときに思いついた。


ただし、どんな形式で出力しても、「この形式の動画は対応していません」と言われる始末。


そこで、

編集した動画をH.264のmp4形式で書き出し

PMHのトリミング機能で、何も編集せずに再変換だけする

ことで、何故かハイビジョン映像書き込みに対応させることができた。



もちろん、今日びDVDなんて媒体に書き込むなんて状況になる人がほぼいないのはわかる。

でも結婚式の余興動画はDVDで持ち込むのが基本となっている現状なので、

どうにかならないものかという気持ちになりました。


確かに他人のPC上で動画が再生できる/できないという問題はさらに闇が深くて、

式場側が、すべての動画を再生する責任を負いたくない気持ちは非常にわかるんだけど。


時代の最先端をいった動画共有の方法はどうやっているのか、非常に気になる。

誰か知ってる人、情報ください。


写真から動画へ。次の課題は音声

普段の守備範囲である写真から映像になって、1秒間に60枚もの画像情報を扱うことになるので、

まずはそこが最初の難関だった。

ただ画角と露光と色だけでなく、時間軸を増やした

「動き」を表現することの難しさが動画作成にはあります。



そしてさらにもう一歩、音。

これに関しては、今回は妥協してしまった。


本編は、音声についてはCD音源を流しておけば良いので完全に甘えることができた。

ただメイキングは色々なカメラで撮った映像の音を使っているので、ゲインとかレンジとかがバラバラ。

平均だけ見てゲイン調整してしまうと、どこかでクリッピングを起こしてしまう。

例えばフォーカス駆動の音が意外と高周波で扱いにくかったり、

ドラムの演奏の音が入るとすぐサチってしまったり。



なので今回は、ヤバそうなところだけコンプとリミッターかけて済ませることにした。
(メイキングはそれでなくても書き出しが当日に間に合うかどうかのギリギリだったので)


本当は1クリップずつゲインを合わせて、EQかけて、しっかりマスタリングすべきなんだけど。

セリフとかが入らない分、そこは手を抜く形になった。

次回動画を作ることがあれば、音声にまでちゃんと配慮したものを作りたいなと思ってます。



最後に

当日めっちゃウケて嬉しかったし、今でも再生数が伸びているので嬉しいです。

一般公開はしてない、本編+メイキングの映像も載せておきます。



今後も頑張りたいと思います。

コーヒーを淹れたい

コーヒーを飲んでます

最近会社ではコーヒーをめっちゃ飲んでます。

朝来たら1杯、昼食後に1杯、おやつに1杯。。。カウントしてみたら飲みすぎだろ。。。。。

マグカップ1杯250ccくらいだからなかなかの量だ。

世の中はサードウェーブ

サードウェーブってなんだ

1st. コーヒーが飲まれ始める
2nd. コーヒーがたくさん飲まれ始める
3rd. コーヒーがこだわって飲まれ始める


適当に説明をするとこんな感じ。

嘘だけどあながち間違ってないはず。


主なコーヒーチェーンは、2ndの潮流から来ているものです。

ある程度深煎りの豆を、ばーっとドリップして飲む。

ついでにエスプレッソでラテとかマキアートで楽しむ。

みんながよく知っているコーヒーです


そこから、産地や焙煎を気にして、質の高い豆を一杯ずつ丁寧に飲むようになってきたのがいわゆるサードウェーブ。

最近ではスタバにもその流れがやってきているようです。

美味しいコーヒーを飲みたい


飲んでください。

渋谷の喧騒からは想像できないくらい素晴らしいお店。

ブルーボトルコーヒーの創始者は、ここで飲んだコーヒーに影響されているとのことです。



こちらは世田谷の駅前、静かな商店街と住宅街の間にあります。

現在のスペシャルティコーヒーの文化はこの堀口珈琲から始まっている、と理解しています。


家で美味しいコーヒーを飲むには

本題です。

こだわるポイントはいくつかあるけど、

  1. 挽き
  2. ドリップ
  3. 好み

に分けて考えてみましょう。


なお、コーヒーのあれこれに関しては諸説あるので、

自分で試して一番納得したものを実践するのが良いです。

ここでは僕の一番納得したことを書いていきます。


1. 豆

  • 焙煎してから日が経ちすぎてないものを

これはさすがにネットのどこにでも書いてあるけれども、

焙煎してから半年とか、1年とか経った豆はさすがに味と風味が落ちます。

ドリップだと蒸らしたときの膨らみは2週間も経つとなくなってきます。

生物だと思って、まとめ買いするよりも、こまめに買って早めに飲むようにしましょう


ちなみに焙煎からの賞味期限は店のポリシーによってまちまちで、

2週間で飲みきれというブルーボトルもあれば、

スタバのように半年は見積もる店もあります。

試したことは無いのですが、ちゃんと冷蔵庫で保存すれば、

2週間は問題なく飲めると思います。


逆に、焙煎数時間しか経っておらず熱が残っているような豆も、

味がまだ馴染みきっていないという感じもあります。

もちろんその味とか、蒸らしたときのものすごい膨らみが好きという人もいるかもです。



ちなみに、焙煎した直後から味が落ちるとか、1週間も経てば限界だとか、

そういうことを言っている人は病気です。けっこうたくさんいますが。

1日に大量に消費するカフェなどで働いていて、そのようなことを吹聴されたのかもしれませんが、

確かに商売として提供するのであれば、そのくらいのことを心がけるのは結構ですが、

個人としては別にそんなに気にするものでもないし、数日で消費するのはまず無理です


保存さえしっかりすれば大丈夫です。


  • 正しく焙煎されたものを

焙煎はそのお店の技術が現れます。

そしてこだわりがある店ほど、この豆にはこの焙煎、と細かく決めていて、

客の気持ちはあまり反映されません。だって素人だから。


逆に言うと、焙煎具合を自由に選べる店は、「え、いいの?」ってなります。


店のおすすめの焙煎に任せるのが基本的には一番なはずですが、

昔、珈琲問屋で焙煎してもらったらマジで中が生焼けだったことがあります。
(たまたまハズレを引いてしまったのでありたいですが)

次回、段階をもう一つ上にしてもらったら大丈夫でした。

また、東京の右側に多いやなか珈琲点は、すこし焙煎が強すぎる気もします。

あまり焦がしすぎると、豆の味の違いがわからなくなってしまいます。

  • 自分の好みに合った味を

コーヒーの味は違います。

素人からしたら、

「苦い / 苦くない」 「酸っぱい / 甘い」 「おいしい / おいしくない」

みたいにざっくりしているかもしれませんが、確かに違います。


自分の好みに合った豆を選ぶのが

こうやって選ぶ / 選べるようになったものサードウェーブの影響ですね。


豆の値段を決めるのは、希少さと品質管理です。

高級豆で有名な「ブルーマウンテン」、最近では「パナマゲイシャ」など、

高い豆は主に希少なだけで、絶対的に美味しいかというとまた別です。
(もちろんどちらも美味しいですが!)

高級な豆は当然、その特徴と魅力を活かすために、焦がしすぎない浅煎りで飲まれることが多いですが、

そういった香りが豊かで、浅煎りの豆のコーヒーの味は、一般的なコーヒーの味とは全く違います。


一方で安い豆は美味しくないかというと、そんなこともないです。

単純にはたくさん取れるから安いのであって、

正しく焙煎して正しくドリップすれば十分に美味しいです。
(よく知ったコーヒーの味である、という意味で)

もちろん、適当に焙煎して、さらにそこから時間の経った豆はさらに安いです。



品質管理については、主に不良豆と、焙煎をするのであればその質です。

ちゃんとしたロースターで買うと、豆の大きさは揃っていて、一粒一粒がきれいです。

スタバの安い豆では、豆の破片が袋の底に溜まっています。


2. 挽き

  • 豆は淹れる直前に挽く

これもどこにでも書いてることですが、圧倒的に正しいです。

豆を買うときに挽いてもらうのはマジで豆に失礼です。

だったら缶コーヒー飲みましょう。ドリップパックで済ませましょう。


時間が経つとどうなるか。

基本的に豆のままで長期間放置したのと同じことです。


1. 蒸らしで膨らまなくなります。

このさっきから連呼している蒸らしでの「膨らみ」、

膨らむから嬉しいとかではなくて、ドリップの出来に関わってくるので

それを失うのは大きいです。

挽いてから15分もするとガスが抜けてきて、膨らみが弱くなってきます。


2. 香りが飛ぶらしい。

これは10分そこらではそんなに変わらない気もしますが、


  • コーヒーミルという課題

家庭用コーヒーミルには絶対的な正解がありました

Kalita ナイスカットミル (シルバー)

Kalita ナイスカットミル (シルバー)



しかしこのナイスカットミル、すでに生産終了とのことです。

この秋から冬に再販との噂もありますが、真相は謎です。


これ以上高いコーヒーミル(グラインダー)は主に業務用で、

  • 耐久性(1日に大量の豆を挽くまさに店舗用)
  • エスプレッソ用に対応(より細かく挽ける)
  • 精度(粉の均一性)

が特徴です。


ここまでやるのは店を開くときかな…


  • 豆に合った挽き方で

ペーパードリップ用」と一言で言いますが、個人的には、

浅煎りの豆はすこし粗めに

深煎りの豆はすこし細めに

すると良いような気がします。



ちなみに細かすぎると、一湯目が粉の上を滑ってペーパーに逃げていってしまいます。

逆に粗すぎると、お湯が全体に染み渡らず、すぐに落ちていってしまいます。


あくまで適度の範囲内で、ということですね。



3. 結局ドリップが一番大事

ドリップはそれだけで記事が一つ書けそう(おまけにもう疲れてきた)なので、

細かいことは後日の宿題として、論点だけ


1. ドリッパーはどれが良い?

まじでわかりません。が、最近はハリオの円錐形を使っています。

もう少し自分で試して、何か知見が得られれば紹介したいです。


メリタ(1つ穴)は抽出が遅い

カリタ(3つ穴)は抽出が速い

ハリオ / コーノ(円錐)はネルドリップに近い味

なんて言われていますが、ネット上の情報はマジで根拠のない役立たず情報ばかりです。

全部ウソだと思ったほうが良いです。

味の違いも素人感想で、違いがあるにしてもドリップの仕方で変えられるものばかりです。



ただひとつ、カリタとハリオの違いですが、

穴の小さいカリタに比べて、ハリオは確実に目詰まりが起こりにくいです。

カリタは蒸らしや本抽出でミスって豆がお湯で浸ってしまい、

目詰まりを起こして抽出速度が露骨に落ちる、ということがハリオより起こりやすいです。
(もちろん個人的に、かも知れませんが)

もちろんハリオでもミスると目詰りしますし、カリタもちゃんとやればちゃんとできます。



まあ、困ったら見た目が美しいケメックスにしましょう。



ちなみに、渋谷の茶亭羽當では陶器のカリタ、堀口珈琲ではコーノ

ブルーボトルを始め、最近のお店の主流はハリオのようです。

ハリオはもしかしたら習得が楽なのかもしれません。

最近渋谷のFILBERT STEPSの跡地にできたRoasted coffee laboratoryでは、

ステンレスフィルターのケメックスでドリップしています。
(個人的にはケメックスは、ペーパーフィルターのほうが油分が出なくて好きです)
(油分まで楽しみたければプレスが良いと思います)



2. 注意点

ドリップで大事なのは

  • 湯温
  • 速度
  • 抽出量


これだけ。

大事なのはうまく淹れるとかじゃなくて、下手なことをして

余計な不味さを出さないこと。


温度は高すぎると酸っぱさばかり出るので、沸騰させてから冷ますのがとても大事。

でも温度が低すぎると蒸らしで膨らまないので、特に焙煎後時間の経った豆は、

蒸らしだけでも熱いお湯をぶち込んで膨らますという手もあり。



蒸らしでの膨らましはもちろん大事だけれども、前の記事で書いたとおり、

浅煎りだと膨らまないのでささっとかき混ぜると良さそう。



ちなみに、「膨らみません」とか「酸っぱいです」は、ネット上の嘘つきを集めるワードらしく、

嘘情報が飛び交いやすいので注意。



蒸らしで膨らまないのは、1) 焙煎から時間が経っているか、2) 焙煎が浅いのでそもそも膨らまない のどちらか。

膨らまないというだけで、その豆は鮮度が低いからもうだめだ捨ててください、なんて言う人がいるけれども、

たとえ膨らまなくなってもまだ風味は残っているから十分美味しく飲めるし、

香りが高い高級な豆ほど、浅煎りで焙煎されているので膨らまないことが多い。


コーヒーが酸っぱいのは主に、1) 湯温が高すぎるか、2) お湯に浸しすぎか、3) 抽出が濃すぎるか、4) そういう味だから、のどれか。

酸っぱいというだけで、「それは酸化です。豆は焙煎から時間が経つと云々」という人もいるけれども、

往々にして雑味をたくさん出す抽出をしている場合が多いと思います。


湯温が高すぎるとマジで酸っぱさが強調された味になって飲むのがつらいです。

目詰まりとか、膨らまなかったせいでお湯に浸しすぎると、酸っぱさと同様にエグさも出てこれもダメ。

最後に抽出が濃い、つまり豆の量に対してトータルの抽出量が少なすぎる場合、

特に浅煎りのものほど酸味が強調されてしまいます。

そのような場合、お湯で薄めるだけで適切な味になるはず。

深煎りの場合、抽出が濃くてもただ苦いだけなので、「コーヒーはこんなもん」と思って気にならないこともあります。


最近流行りのイルガチェフェのような、モカというタイプの豆は、香りと酸味が特徴です。

だから、上のような方法で不味さとしての酸味を抑えてドリップしても酸っぱさが出ます。

ただし(僕はまだイルガチェフェくらいしかちゃんと飲んだこと無いのであまり偉そうなことは言えませんが)、

モカの酸っぱさは甘さを伴う果物のような酸っぱさなので、不味さには直結しません。


飲んでいて辛い酸っぱさは、ドリップの失敗か、焙煎が下手で生焼けかのどちらかです。




最後に抽出の速度は、それこそ大体の本やネットに書いてある方法で大丈夫。

蒸らしの後に二湯目、三湯目、と分けて淹れるのは主にカリタやメリタ式。

ハリオは一定の速度で入れれば問題ないように思います。
(カリタでも一定速度で注ぎ続ければ良いと思っています)


通常の豆の場合の目安としては、

  • 一湯目は粉をかき混ぜないように細く。一滴目が落ちはじめて引き続き全体にお湯が行き渡ったら止める。
  • 蒸らしは20秒~30秒。豆が大きく膨らんで、しぼみ始めるまで。
  • 短すぎるとガスが出すぎて安定しない。長すぎると豆がヘタって目詰りしやすくなる。
  • あとは、膨らみを保ったままになるような一定のスピードで注ぎ続ける。
  • 量が多すぎると膨らみのドームからお湯が滲み出て、ペーパーをひたして、目詰りしてしまう。

まあこんな感じ。

個人的には、目標の抽出量の9割を見込んで止めて、

最後は味見をしつつお湯で最適の濃さにするのが一番味が安定します。

本当はちゃんとサーバーとかビーカーとかキッチンスケールで抽出量を計測するのが正しいけれども。



4. 味の違いを理解すること(おまけ)

さて、色々書きましたが、結局これらのことを理解するには、

「何が美味しいコーヒーなのか」

「成功したらどんな味になるのか」

「失敗するとどういう味なのか」

をちゃんと知っておく必要があります。


コーヒーの場合、それを正しく知るのが本当に難しいです。

理由は、サードウェーブによりたくさん増えてきたカフェやロースターに対して、

味を正しく理解できる人が少ないからだと思います。



サードウェーブ以前ももちろん、モカ、マンデリン、エチオピア等の種類がありましたが、

だいたい似たような深煎りで、だいたい似たような味です。

だから、似たような味に対して、「これはうまい」「これはいまいち」と判断するだけで簡単でした。



しかし今では、どの国のどの品種で、どの農園で、誰が収穫しているか、まで区別して

コーヒーを売っている店が多くなってきました。

味についても、「苦み / 酸味 / 香り / 風味」の四角形のレーダーチャートなんてざっくりしたものではなく、

7つの項目について、さながらワインのソムリエのような専門用語で細かく評価してあります。
(Acidity, Mouthfeel, Sweetness, Aftertaste, CleanCup, Flavor, Balance)

ロースターやバリスタは、豆の持つ特徴を焙煎で正しくコントロールして、

味の違いがわかるような抽出をします。


だから街には、上のような本格的な店から、「黒くて苦い液体なら大体OK」という店まであって様々です。

たくさん種類がありすぎてわけがわからん、となると、それこそワインと同じように、

やたらと通ぶって正しいのかわからないような知識をひけらかす人が出てきます。



そういう情報に騙されずに、

「何が美味しいコーヒーなのか」

「成功したらどんな味になるのか」

「失敗するとどういう味なのか」

をちゃんと知るには、やっぱり良い店で良いコーヒーを飲んで、

自分でちゃんとドリップして、試行錯誤するのが良いように思います。

ってかそれしか無いですよね。




本当は自分でカッピング(上記した7項目を自分で採点すること)までできると最強なのですが、

そうなると店が出せてしまうので、脱サラしてからにします。


当面は、たくさんある豆の種類をちゃんと区別できるようになることが目標です。



豆はどこで買うのが良いの?

こちらが知りたいくらいです。



今のところ、ここが一番信頼できます。

地域密着タイプのマイクロロースターとは思えないレベルの高さ。

豆の種類は少ないですが、その分選びやすいってものです。

普段はここのハウスブレンド。



堀口珈琲は、日本のスペシャルティコーヒー文化を作ったと言っても過言ではないので、

今でも本とかネット記事で勉強しています。

小田急線でアクセスが若干悪いのが難点。




その他良いロースターをご存知でしたらお知らせください。

コーヒーに詳しい方、友だちになりましょう。

よろしくお願いします。


感想

ちょっと書くつもりがまた長くなってしまった。

以上です。